DOG TIPS犬の「しつけ」とは?

RESERVE
ご予約

犬の「しつけ」とは?

犬にとって、「しつけ」とはなんでしょうか。
本来、当然ながら犬は犬として生きています。では、もし犬が人にとって迷惑な行動を起こしたらどうすればよいでしょうか。吠えたり噛んだりすることは、犬が本能として持っている行動です。しかし人間は、これをつい忘れがちなのです。
犬社会よりもずっと複雑で入り組んだ人間の社会に適応し、犬にとってそれが当たり前と感じるように教えていくこと、それが「しつけ」ではないでしょうか。何か問題が起きてからでは、犬が人間の望むように行動するようにさせることは難しいのです。それは、人が迷惑だと感じることは大抵犬本来の行動だからです。まずは、それを忘れないようにしましょう。

ADVICE

成長段階に合わせたしつけをしよう


1、社会化期

人間の子どもが成長段階に合わせてさまざまなことを学習していくのと同じように、犬も成長段階に合わせた学習が必要です。では、どのタイミングでどのようなことを学習させてあげるのがよいのでしょうか。
まず、4週齢~12、3週齢が社会化期と言われています。特に6~8週齢頃は、社会化期の絶頂期とも言われています。外の世界への好奇心と、見知らぬものへの警戒心のバランスで子犬の行動が決定されます。ちょうどこの時期は、皆さんのところへ子犬を迎え入れる時期とも重なっているのです。
では、まず子犬を迎え入れたら何を教えてあげたらよいでしょうか?一番大切なことは、「外界との接触の場をたくさん作ってあげること」です。3、4ヵ月までに100人の人と触れ合うことがひとつの基準になっているます。まだワクチンが終わっていなくても、大丈夫です。心配でしたら抱っこでもかまいませんし、綺麗な場所でしたら歩かせても問題ありません。
この時期に五感をフルに活動させて、脳を鍛えさせましょう。ストレスに負けない心の強い犬にするには、この社会化期の学習がとても重要なのです。たくさんの経験を積ませながら、人と暮らすことの楽しさを教えてあげましょう。

2、若齢期

若齢期は、社会化期が終わってから6ヵ月になるまでの期間を指します。この若齢期はとても繊細な時期。社会化期の前半~中期までは好奇心が恐怖心よりも勝っているのですが、若齢期に入ると好奇心よりも恐怖心が先立つようになるのです。ですから、この時期に触れる初めてのものには、強い恐怖心を感じることがあるということを忘れてはいけません。
この時期に感じた一度の恐怖が、生涯の恐怖になってしまう場合もあります。ですから、社会化期の経験を継続させることで、基礎にさらに色や形を付け加えるという作業になるのです。
若齢期で必要なしつけは、社会化期の継続であるということ、そして何より恐怖心を抱かせない工夫が必要であるということ、人と暮らすためのルールがたくさんあることも教えてあげる必要があります。

3、青年期

青年期は若齢期が終わり、半年~1歳くらいの期間を指します。そして、実はこの時期が一番大変だとも言われています。この時期は自己主張が激しく、精神的にも不安定になりがちです。特にオスの場合はなわばり意識が強く働き、犬・人間と相手に関係なく自分の力を誇示する行動をとります。
これは社会化期・若齢期に適切な関わり方をしていても同じことです。なぜなら、犬が成長する過程には必要なことだからです。唯一違う点があるとすれば、適切な関わりを教えてきた犬は反抗的な態度をとっても素直に聞き入れる心のゆとりが備わっているため、大きな問題には発展しません。もちろん、飼い主様にも心のゆとりが備わっています。
また、この時期はストレスを抱えることが多く、情緒不安定になりやすいとも言われています。ですので犬は犬らしく本来の行動を使いこなしながら、ストレスを発散させてあげるのが大切です。エネルギーが有り余ってしまうと問題行動に発展してしまうこともあるからです。
青年期に必要なのは、人と暮らすルールを教え続けると同時に、自己抑制を教え、心身ともにストレスに負けない強い心を育てることです。犬らしくありながらも、人間からも愛される犬に育てましょう。

早い時期からの
しつけが大切です

ここまで説明してきた内容は、犬の大きさや種類などによって若干時期がずれることもあります。例えば、超大型犬の場合は成長がゆっくりですし、小型犬の場合は逆に成長が早いとされています。特にプリミティブドッグと言われる原始的な犬については、社会化期や若齢期を終える時期が早いため、脳の発達も早いとされています。
いずれにせよ、「適切な関わり方を教えること」「人と暮らすルールを教えること」は早ければ早いほどよい結果を生むということですね。

CONTACT

お問い合わせ

ご予約・お問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム